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ii-exsh-diff の紹介
ii-exsh-diff は、一つの Excel ファイルに保存した二つのワークシートを比較し、変更箇所を確認するための帳票を作成する Windows 用の無料ソフトです。修正前のシートを残して別シートで更新する仕様書や管理表で、確認対象を整理したいときに使えます。異なる二つのファイルを直接比較する製品ではなく、計算式は式の文字列ではなくセルの値として比較します。
このソフトでできること
- 同じブックにある修正前・修正後のシートを指定し、内容の違いを抽出する。
- 比較結果のまとめシートと詳細シートを作り、変更確認の記録を残す。
- 元の内容を左右に並べる表示と、一つの表示内で変更前後を示す形式で差分を読む。
- 行を対応付ける一致率のしきい値を調整し、完全一致で判定する場合には比較対象の列も指定する。
出力された帳票は、変更箇所を確認して説明を追記する作業の出発点になります。差分が見つかったことと、変更内容が業務上正しいことは別なので、最終的な確認は担当者が行います。
主な特徴
二つのシートを選ぶ比較方式
指定する入力は Excel ファイル一つと、その中の二つのシートです。元シートのコピーを作って更新する運用なら、比較したい版を選んで処理できます。二つのブックをそのまま指定したい場合は、後述する別製品との違いを確認してください。
見比べ方を変えられる出力帳票
詳細シートには、左右に内容を並べる形と、変更前から変更後への対応を一つの表示にまとめる形があります。左右表示は前後を対照しながら読む用途、一つにまとめた表示は変更部分を追う用途で確認できます。帳票内には活用方法を説明する ii-exsh-diff シートも作成されます。
行の照合条件を調整できる
画面右上の値は、行が一致しているかを判定するためのしきい値です。初期表示は 0.10 です。結果を見て条件を調整する仕様で、どの表にも最適な設定値が一つ決まっているわけではありません。全列による判定と、特定列を使う完全一致の判定を区別して使います。
対応OS・日本語対応・料金
作者が登録した Vector の配布ページ では、Windows 11/10、x64 用として案内されています。2026年10月19日に確認した掲載版は 1.05、配布 ZIP の更新日は2026年4月10日です。日本語の説明書と画面案内があります。macOS や Linux 用の配布は、今回確認した作者の案内にはありません。
ソフト本体は無償で提供されています。Vector に表示される660円の送金案内は寄付を希望する場合の手続きで、通常の利用に必須の購入価格ではありません。ただし、無料で使えることと権利が放棄されていることは異なり、同梱説明書では再配布・改変・販売に提供者の許可を求めています。オープンソースとして自由に再配布できるソフト、と読み替えないでください。
説明書には古い Microsoft Office ファイル形式の非対応案内があります。対応拡張子の完全な一覧や Excel 本体のインストール要否は今回の公式資料では明示を確認できていないため、特定の旧形式やマクロ付きブックも扱えると決めつけず、実際に使う形式を導入前に確認してください。
安全性と注意点
比較対象のブックは、処理の前に閉じておきます。作者は開いたままではエラーになると説明しています。重要な資料は元ファイルのバックアップを残し、まずコピーで出力結果を確認すると、帳票の読み方や自分の表との相性を把握しやすくなります。
特に、次の制限を理解して使う必要があります。
- 数式そのものの変更を検査する用途とは異なります。 数式入りセルは値としてコピー・比較するため、計算結果が同じでも式が変わっているケースを式の差分として検出するとは限りません。
- 図形などのオブジェクト、メモ、コメント、セル結合は動作保証の対象外です。 それらを含む資料では、セルの差分以外の要素も別途確認してください。
- 元の書式を完全に再現する保証はありません。 帳票は元の書式をできる限り引き継ぐ方針ですが、対応できない部分があると説明されています。
- 出力やサポートの保証はありません。 同梱説明書には現状有姿での提供、利用者の自己責任、更新やサポートを行う義務がないことが記されています。
作者の配布先を確認して入手し、組織内で利用する場合は資料の取り扱いとソフト導入のルールにも従ってください。ここで紹介する手順は公式説明書に基づくもので、編集部による Windows 実機での動作試験を示すものではありません。
使い方
1.公式の配布ページから ZIP を入手する
Vector のダウンロード案内 から対象ソフトと版を確認し、ii-exsh-diff.zip を取得します。ZIP を展開して任意のフォルダに配置する方式です。作者の説明に従って、展開した実行ファイルを起動します。取得した版の説明書を読み、同梱ファイルを確認してから使い始めてください。
2.ブックと比較する二つのシートを選ぶ
対象の Excel ファイルを閉じた状態で、画面の Browse からファイルを選びます。続いて、下側にある二つのドロップダウンリストで比較するシートを指定します。修正前・修正後のどちらを選んだかを確認してから進めると、結果の前後関係を読み違えにくくなります。
3.必要な場合だけ行の照合条件を変える
最初は右上の初期表示 0.10 のまま結果を確認し、必要に応じて変更します。特定列の値が完全一致するかどうかで行を対応付けたい場合は、この値を 1.00 にします。この場合だけ、右下の入力欄で列を指定できます。
例えば A:B,E と指定すると、A列からB列とE列を使って完全一致かどうかを判断します。列の指定がない場合は全列を対象にしきい値で判定します。比較対象の列を限定する設定を、セルのあらゆる変更を無条件に無視する機能と取り違えないようにしてください。
4.帳票を作成して内容を確認する
Submit を押すと帳票の作成が始まります。処理時間は比較量によって変わるため、一定時間で終わるとは限りません。保存先のフルパスを含む完了メッセージが出たら、そのファイルを開いてまとめシートと詳細シートを確認します。
出力ファイルの ii-exsh-diff シートに活用方法が記載されています。変更の理由やレビュー結果を追記する場合は、現場のルールに沿って扱ってください。数式、結合セル、図形を含む資料では、前述の非対応部分も別途照合します。
向いている人
- 同じブック内に修正前後のシートを保存している仕様書や管理表の担当者。
- 差分を眺めるだけでなく、比較結果の帳票をレビューや引き継ぎに残したい人。
- 行の照合条件を調整しながら、対象となる表で結果を確認できる人。
向いていない人
- 別々の二つの Excel ファイルを、シートの整理をせず直接指定して比較したい人。
- 計算結果だけでなく、数式文字列の変更やマクロの差分まで検査したい人。
- 図形・コメント・結合セルを含む資料全体の完全な再現と比較を必要とする人。
関連ソフト・選び分け
作者は別製品の ii-exsh-diff-pro も案内しています。こちらは二つの Excel ファイルにあるシートの比較を対象としており、本ページの同一ファイル内の比較ツールとは入力の範囲が異なります。名前が似ていても機能や配布物を混同せず、 作者のソフト一覧 で目的に合う製品を確認してください。別製品の料金や条件まで本ソフトと同じとは扱いません。
FAQ
無料で使うために660円の送金が必要ですか?
必須ではありません。作者は無償提供を明記しており、Vector の送金案内は寄付する場合のものです。再配布や改変などは別途許可が必要です。
数式が変わったかどうかも分かりますか?
数式入りセルは計算結果の値として比較する仕様です。数式の文字列を監査する目的では、別の確認方法も用意してください。
二つの異なる Excel ファイルを直接指定できますか?
本ソフトで指定するのは一つのファイル内の二つのシートです。二つのファイルを使う作者の別製品と区別してください。
比較結果が出れば、元の資料を完全に確認できたことになりますか?
いいえ。図形やコメント、結合セルなどは保証対象外です。出力帳票に加え、対象外の要素や業務上の変更内容は人が確認する必要があります。
公式情報・ダウンロード
利用条件と詳しい操作は、取得した版に同梱される説明書も確認してください。