Postmanが追加したプラグインを確認・削除する手順を示す編集部作成の説明用カバー
ノート

Postmanが勝手にClaude Code・Codexへプラグイン追加?確認と削除の手順

GitHub Issue #14370で報告された、Postmanデスクトップ版がClaude Code・Codexの設定を自動で書き換えた件。分かっている事実と分かっていないこと、確認・削除の手順を1本にまとめました。

2026年10月下旬、APIツールのPostmanのデスクトップ版が、ユーザーの許可なくClaude Code・OpenAI Codexの設定にプラグインを追加したという報告がGitHubに投稿され、開発者の間で話題になっています。この記事では、報告の中身を一次情報で確認し、自分の環境が影響を受けていないかの確認方法と、削除の手順をまとめました。内容は2026年11月4日時点の情報です。

結論:何が起きたか・何をすればよいか

  • 報告:GitHub の Postman サポートリポジトリの Issue #14370(2026年10月25日)。macOS の Postman デスクトップ版 12.33.4 で、10月24日に「auto-existing-upgrade」という自動インストールが走ったとログに残っていました。
  • 変更された場所:Codex の ~/.codex/config.toml(プラグイン・マーケットプレイス・信頼済みのSessionStartフック)、Claude Code の ~/.claude/settings.json と ~/.claude/plugins/installed_plugins.json(Postmanプラグイン)、~/.local/bin の Postman CLI。Codex 側には https://mcp.postman.com/mcp への MCP 接続も設定されていました。
  • 問題の核心:別のアプリ(Claude Code・Codex)の設定を、同意の確認なしに書き換えたこと。特に Codex では、本来ユーザーが確認するフックを「信頼済み」として登録していた点です。
  • 分かっていないこと:APIのデータが外部へ送られた証拠は、報告には含まれていません。報告は1台の Mac の事例で、ほかの環境での再現は確認されていません。
  • やること:下の確認コマンドで Postman の痕跡がないか見て、あれば削除します。Postman を使っていない人は対象外です。

報告された内容(Issue #14370)

報告者のログと設定ファイルから確認された変更は次のとおりです。

  • ~/.codex/config.toml:[marketplaces.postman](postmanlabs/postman-plugin.git を参照)、有効化された [plugins."postman@postman"]、trusted_hash などが書かれた SessionStart フックの [hooks.state...]
  • ~/.claude/settings.json:postman@claude-plugins-official が有効
  • ~/.claude/plugins/installed_plugins.json:Postman プラグイン 2.0.1(ユーザー全体に適用)
  • ~/.local/bin:Postman の実行ファイルと lib フォルダー
  • Codex 起動時のログ:https://mcp.postman.com/mcp への接続で「Auth required」

追加された SessionStart フックは、Codex のセッション開始・クリア・コンパクトのたびに「APIの作業では postman:api-engineer スキルを使う」という指示をエージェントに読み込ませるものでした。Codex のフックは、通常は利用者が内容を見て承認してから動きます。インストーラー側が自分のフックを承認済みとして書き込んでいたことが、「同意の境界を越えている」と強く批判された理由です。

Postmanの対応(11月4日時点)

  • 11月3日、Postman のプロダクト責任者が報道機関に対し、AIエージェント向けプラグインの「オプトインをより分かりやすくする(特に既存ユーザー)」こと、フックの承認やセッション開始時の動作を見直していることを説明したと報じられています。
  • 修正版のバージョン番号や時期、自動インストールを止める設定は、まだ公表されていません。リリースノートを確認してください。

SNSで広まった話との違い

拡散された投稿の中には、事実と推測が混ざったものがあります。

  • 「Claude と Codex の両方で確認ウィンドウを回避」:報告で信頼済み登録が確認されたのは Codex のフックです。Claude Code 側はプラグインの有効化です。
  • 「APIのトークンや認証情報が送られた」:Postman にはこうした情報が入っているため心配は当然ですが、送信の証拠は報告にはありません。設定の書き換えと MCP 接続の追加が確認された事実です。
  • 「Issue が千件以上のリアクション」「多くの企業がPostmanを禁止」:2026年11月4日時点で、数や事例を一次情報で確認できていません。

自分の環境を確認するコマンド(macOS)

ターミナルで次を実行します。何も表示されなければ、報告と同じ変更はありません。

grep -n -i postman ~/.codex/config.toml
grep -n -i postman ~/.claude/settings.json
grep -i postman ~/.claude/plugins/installed_plugins.json
ls -l ~/.local/bin | grep -i postman
grep -n "auto-existing-upgrade" "$HOME/Library/Application Support/Postman/logs/main.log"

最後の行は Postman のログに自動インストールの記録があるかを見ます。Windows・Linux の場所は報告に書かれていないため、ここでは扱いません。

削除の手順

公式の完全なロールバック手順は、まだ公開されていません。報告者も手作業で削除しています。次の順で進めると安全です。

1. 先にバックアップする

変更前の状態を残すため、設定ファイルをコピーしておきます。

mkdir -p ~/postman-audit && cp ~/.codex/config.toml ~/.claude/settings.json ~/.claude/plugins/installed_plugins.json ~/postman-audit/ 2>/dev/null

2. Claude Code のプラグインを外す

プラグインを無効化してからアンインストールします。

claude plugin disable postman@claude-plugins-official
claude plugin uninstall postman@claude-plugins-official

3. Codex のフックと設定を外す

Codex のセッション内で /hooks を開き、Postman の SessionStart フックを無効にします。そのうえで ~/.codex/config.toml をエディターで開き、[marketplaces.postman]、[plugins."postman@postman"]、Postman の [hooks.state...] のブロックを削除します。

4. CLI を削除する

~/.local/bin の Postman 実行ファイルと lib を削除します。Postman CLI を自分で入れて使っている場合は残します。

5. 削除できたか確認する

最初の確認コマンドをもう一度実行し、Postman の行が出ないこと、Codex 起動時に「Auth required」のメッセージが出なくなったことを確かめます。

Postman アプリを削除しただけで、これらの設定が元に戻るとは確認されていません。アプリを消しただけで安心せず、設定ファイルを確認してください。

再発を防ぐために

  • Postman を使い続ける場合:アップデート後に上の確認コマンドを実行する習慣をつけます。修正版とオプトインの変更がリリースノートで告知されるまでは、自動アップデートを見直すのも一案です。
  • AIエージェントの設定を定期的に見る:Claude Code の /plugin、Codex の /hooks で、身に覚えのないプラグイン・フック・MCP接続がないか確認します。今回の件は「エージェントの設定ファイルは、ほかのアプリからも書き換えられる」ことを示しました。
  • 代替ツール:コレクションをローカルのテキストファイルとして Git で管理できる Bruno や、ブラウザで動く Hoppscotch に移る動きもあります。移行する場合は、それぞれの公式サイトで機能と利用条件を確認してください。

参考リンク